概要
ロート製薬は 2026 年 11 月 6 日、9 月から調査していた通信販売システムへの不正アクセスについて、顧客の個人データの漏えいを公表しました。通信販売の顧客対応に使う電話システムのアカウント情報が第三者に不正利用されて同システムに不正アクセスされ、電話システムを経由して複数の顧客管理システムの情報も取得されたとしています。9 月 10 日に電話システムのサービス事業者から不審なアクセスの報告を受けて対応を始め、警察と個人情報保護委員会に報告済みです。
漏えいしたのは、顧客管理システムの 2,797,545 人分の氏名・住所・電話番号(一部の項目だけの人を含む)と、電話システムの通話音声データです。通話音声のうち 9,715 人分にはクレジットカード番号と有効期限が含まれていました。セキュリティコードやパスワードは保存していないため対象外としています。同社は関係アカウントのパスワードを一斉に変更し、電話でのカード番号の聴取を止めて書面での支払手続に切り替えたほか、カード会社と連携して取引を監視しています。現時点で不正利用は確認されていないと説明しています。
日本企業への影響と対応のポイント
- コールセンターや通話録音、クラウド型の電話システムで顧客対応をしている企業に関係します。外部サービスの管理アカウントに多要素認証を設定し、そのアカウントから他の顧客管理システムへどこまで参照できるかを点検することを推奨します
- 通話音声や応対記録にカード番号などの機微な情報が残っていないかを確認し、電話での聴取をやめるか、録音から除外する運用を検討するとよいでしょう
出典
- 不正アクセスによるお客様の個人データ漏えいに関するお詫びとお知らせ(2026-11-06・ロート製薬)