概要
アララのメール配信サービス「アララ メッセージ」への不正アクセス(11 月 3 日の記事。約 7,700 万件のメールアドレスなどが持ち出し)を受けて、11 月 2 日から 4 日にかけて利用企業・自治体の公表が相次いでいます。ビックカメラ・コジマ・ソフマップは 11 月 2 日の共同発表で、メールマガジン登録者のメールアドレス計約 1,490 万件が流出した可能性があるとし、クレジットカード情報と各社の通販サイトのログイン情報は対象外と説明しています。アソビューも 11 月 3 日に委託先への不正アクセスとして公表しており、報道では会員情報 1,582 万 1,184 件(氏名・生年月日・電話番号などとチケットの購入・利用の履歴を含む)が対象で、パスワードとカード情報は含まれないと伝えられています。
自治体の手続きにも波及しています。TKC は 11 月 4 日の第 3 報で、同社のシステムの利用者のメールアドレス最大 223 万 812 件が漏えいの対象に含まれ、アララの調査ではメールアドレスのみで、メール本文やマイナンバー、市町村への申請情報は含まれないとしています。TKC が受託する横浜市電子申請・届出システム(利用者登録約 82 万件)は、メール送信の停止で利用者登録や二要素認証によるログインができない状態と横浜市が公表しています。各社とも対象者の特定はアララと調査中で、個別に連絡するとしています。
日本企業への影響と対応のポイント
- メール配信をアララ メッセージに委託している企業・自治体は、委託先から提供される対象者の情報を確認し、顧客への通知と個人情報保護委員会への報告の要否を判断することを推奨します。二要素認証や本人確認のメールを同じ基盤に頼っている場合は、代替の送信手段も検討するとよいでしょう
- 配信 SaaS に連携しているデータが配信に必要な範囲を超えていないか(購入履歴や生年月日など)を棚卸しし、連携の API キーや管理画面のパスワードの無効化・再発行の手順を確認しておくとよいでしょう。各社を装う不審メールへの注意喚起も有効です
出典
- 業務委託先への不正アクセスによるメールマガジン登録のお客様情報漏えいに関するお詫びとお知らせ(2026-11-02・ビックカメラ・コジマ・ソフマップ)
- 委託先メール配信サービスへの不正アクセスに関するお詫びとお知らせ(2026-11-03・アソビュー)
- メール配信委託先への不正アクセスによる情報漏えいに関する件(第3報)(2026-11-04・TKC)
- 横浜市電子申請・届出システムが使用するメール送信サービスにおける個人情報の漏えいの可能性について(2026-11-03・横浜市)
- アソビュー、会員情報1582万件流出 最終ログイン日や利用施設も(2026-11-04・ITmedia NEWS)