概要
LiteLLM の開発元は 2026 年 10 月 21 日(10 月 23 日に更新)、同日に公式の配布経路で公開された LiteLLM 1.107.0 に不正なコードが含まれていたと公表しました。対象は PyPI の litellm==1.107.0(11:39〜13:23 UTC に公開。削除済み)と、Docker Hub・GHCR のイメージのタグ v1.107.0・latest・main-latest・main-stable(最長で 14:20 UTC まで)で、GitHub のソースのタグ、それ以前の版、エンタープライズ版は影響を受けていないとしています。不正なコードは認証情報を盗み、外部からのコード実行の仕組みを組み込むもので、開発者の GitHub CLI の認証情報が悪用されてリリースの仕組みが使われたと説明しています(最初の侵入経路は未確定)。
日本企業への影響と対応のポイント
- 生成 AI の API 管理に LiteLLM を使う企業は、10 月 21 日に 1.107.0 や
latestなどのタグを取得した環境が無いかを確認し、該当する場合は開発元の手順に沿って環境を作り直し(1.106.2 など事件前の版に固定)、その環境から到達できたクラウドの認証情報・AI サービスの API キー・データベースのパスワードを入れ替えることを推奨します。 - 依存パッケージやコンテナイメージを
latestなどの可変タグで自動取得している運用は、版の固定とハッシュの確認を検討するとよいでしょう。
出典
- Contained: Oct 21, 2026 LiteLLM release v1.107.0 Compromised(2026-10-21・LiteLLM)
- 「LiteLLM」に不正プログラム混入 - 認証情報漏洩やコード実行のおそれ(2026-10-23・Security NEXT)