金融機関で個人情報の漏えいが発生した場合は、大きな問題として扱われるため、従業員は常に厳格な取扱いが求められます。そこで、DLP(Data Loss Prevention|データ漏えい防止システム)を用いて、情報漏えいを検知・未然防止する金融機関も多いです。ご支援させていただいた金融機関では、DLPを約6000台の端末に導入していましたが、製品のEoSL(サポート終了)を受けて更改が必要になりました。しかしプロジェクトを進めるうちに、既存の運用が十分に定義されていないことが判明し、運用設計のやり直しまで求められることになりました。
ナウレッジは2021年2月から5月までの約4か月間、PMOとしてプロジェクト全体を支援し、タイトなスケジュールの中で予定どおりの完遂と、アラートを確実に拾える運用体制づくりを実現しました。本プロジェクトの支援は、すべて沖縄からフルリモートで行いました。
課題
当初は、EoSLに伴う機器・ソフトウェアの更改が主な目的でした。ところが既存の運用がうまく定義されておらず、運用設計のやり直しが必要になりました。
DLPの検知内容を改めて精査し、内容に応じて異なる対応部門を整理する必要もありました。運用設計は当初の想定になかったため、スケジュールを守りながらの軌道修正が大きな課題となりました。
支援内容
本プロジェクトでは、新たなサーバ環境を作り上げ、クライアント端末を旧環境から新環境へ移行するという手法で更改作業を行いました。ナウレッジはPMOとして、進捗管理・課題管理、定例会の開催、社内メンバーやベンダーとの作業調整、プロジェクト品質の監査プロセスの推進を担当しました。あわせて、運用設計と各担当者への引き継ぎ、運用手順書の作成も行っています。

ベンダーに対しては、設計書のレビューや、設計・開発・テストの状況管理を実施しました。会議とは別に直接何度も対話し、今後のスケジュールの見通しやお客様の期待、会議で求めることを詳しく共有することで、ベンダーが動きやすく、かつスケジュールを守れる環境を整えました。
各部門との調整では、ナウレッジが案を作成して落とし込みやすい形でリードし、テスト項目の実施状況や品質の確認まで幅広く管理しました。本番適用にあたっては、他作業とのコンフリクトや業務・サービスへの影響が出ないよう、関係者との調整を重ねました。
成果
タイトなスケジュールの中、約6000台の端末のDLPを大きな問題なく新環境へ移行し、プロジェクトは予定どおりに完了しました。運用面では、これまで見逃されていたシステム関連のアラートに各担当者が気付き、対応できる体制が整いました。情報漏えいに関する通知に加え、システム面の異常にも目が届くようになり、DLPを「更改する」だけでなく「使いこなせる」状態を実現しています。

評価の厳しいお客様でしたが、プロジェクトの推進と運用の改善について高い評価をいただきました。ベンダーのご担当者からも、その仕事ぶりに驚きの声が寄せられました。
担当者の声
ただ単純に機器やソフトの更改だけではありませんでした。既存の運用がうまく定義されておらず、運用設計のやり直しが入ったんです。当初想定していなかったものだったので、軌道修正は大変でした。
特に気を使ったのはベンダーコントロールです。ベンダーが動きやすく、かつスケジュールを守れるように、会議とは別に直接何度も話をして、今後の見通しやお客様の期待、会議で何を求めるかを詳しく伝えました。不明点が多い中でしたが、各部門との調整はこちらで案を作り、落とし込みやすいようにリードしました。本番適用は思った以上に調整ごとが多く、多少無理を聞いてもらったこともありましたが、なんとかスケジュールどおりに進めることができました。
評価の厳しいお客様でしたが、最後には大変ありがたいお言葉をいただき、感謝されたことはとても嬉しかったです。すべて沖縄からフルリモートで実施していたことにも、驚かれていたかもしれません。
ぜひ、安心してお任せいただけたらと思っています。その道で経験を積んできたコンサルタントが、責任を持って対応します。フルリモートでも、ご満足いただける成果をご提供します。